インクと紫煙と珈琲と。

買った本、読んだ本。数多ある本たちとの数奇な出会いを綴ります。

2017/04/11

・・・20日ぶりです(;´Д`)ごぶさたしております。江崎です。暫く、ゲーム廃人になってみたり就活にとなんだかんだバタバタと過ごしておりました。しかし・・・20日も更新してなかったなんて。反省。せっかく、全記事読んでいただいていた方なんかもいたのに・・・うぅ。申し訳ありません。

更新していない間に多少ではありますが本を買ったり読んだりはしてましたが、読んだ本がほぼbl作品なので・・・割愛します(笑)

あ、ストーリーとしていいなぁと思ったのはオムニバス形式の作品がありました。これだけ紹介しようかな。

 

「リンクス」キヅナツキ著

 ジャンルとしては珍しく不器用な4組のカップルの純愛ストーリー。表現がとても丁寧で、登場人物の心理描写がうちにとても詰まってて、読んでて入り込めます。割りとライトな描写なので、初心者の方にも進められるかも。ヤクザ組が一番重いストーリーを持っていたが故に心にじんわり滲みてきました。

 

後は大人気コミックなんで今更感ありますが

ヲタクに恋は難しい」・ふじた著

 

 これはもう読んでて「いっ、痛い痛い!それ言っちゃあかん!」と己を思わず被せてしまう状況に陥りました(当方、腐女子でゲーマーなので成海と宏嵩を足したようなもの←)が、これがなんと現在で300万部の売上のようで。いやいや、今の出版業界で300万部なんて大快挙ですよ。Pixivから出てきたこの作家さん。元ネタは専門学校のころの人たちだとか。通りでリアルなんです。寒気するくらい(笑)でも、こういうコミックが売れると言うことは、万人にもヲタクが受け入れられて・・・ないかな(小声)。普通の恋愛漫画としては若干(大幅に)横道にそれてて反れてるのが主なネタになってるんだからこれが受け入れられるのは凄いこと。さり気なく入れてくるキュンポイントはふじたさん、策士です(笑)まだ読んだことのない方はぜひご一読を。

 

小説では乙一さんのカバー小説(ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが)「箱庭図書館」

 

箱庭図書館 (集英社文庫)

箱庭図書館 (集英社文庫)

 

 これ、面白かったです。乙一さんは初めてだったんですが、とても丁寧に書く方です。でも・・・これはそれだけじゃない・・・んですが、これ以上は割愛します(笑)

面白い試みです。

 

バックナンバーになりますが「SFが読みたい!」2016年号(刊行は2015年)も読んでまぁまた読みたい本が増えましたが、全く関係ないところで驚いたのが「PSYCHO-PASS」シリーズノベライズ作家の吉上亮さんが自分と同い年と知ったのが今年最大のビックリでした。・・・す、すごい。

 

SFが読みたい!  2016年版

SFが読みたい! 2016年版

 

 ケン・リュウさんの新刊短編集「紙の動物園」も刊行されましたが、このバックナンバーでSFランキング1位をハヤカワSF版で獲得してます。ケン・リュウさんはSFの立役者と評論家一様言っていたので機会があったら読んでみたいですね。

 

さてさて、ここからは私事。

実は再就職先が決まりました。年齢的にもギリギリ。雇用保険期間もギリギリでしたが、なんとかなりました(笑)

職業訓練のお世話にならずに済みました。今月後半から勤務スタートなんですが、実はもう二度と足を運ぶことはないだろうと思っていた勤務先なので自分でも驚いてます。

人手が足りてないのはわかっていた、でもブランクもトラウマもあった業界です。それでもまた、チャレンジしてみようと思わせてくれた職安の担当の方、そして面接をしてくれた取締役に感謝です。

働く前から、本当に大丈夫なんだろうかと不安もありますが、己の身体が他の方と違うハンデを抱えてることを伝えたうえで即日採用をいただけたので

とにかく、やってみようと思えるようになりました。就職というのはその雇用先に仕えることを意味する。

管理される、支配される、そんな感覚が強くありなかなか再就職に踏み切れませんでしたが、己を少しでも必要としてくれてる企業があったのが本当に有難かったです。

2年近く、仕事をせず社会を見つめてきたので下手なプライドは何も残ってないので良い再スタートが切れるんじゃないかと、思ってます。

何より、自分のわがままで通わせてもらった専門学校の経験が活かせるのは学費を出してくれた母に一番恩返しな感じがしてます。

自己満足ですけどね(笑)

そんなこんなで変則的な仕事ではありますが、なんとか熟していけたら、と思ってます。

 

今日はあいにくの雨ですが、江崎の住む地域も桜が目につく時期になりました。職安に報告等で赴き、久しぶりにジュンク堂書店に行って大崎梢さん、角田光代さん、福田和代さんの新刊、そしてマツオヒロミさん表紙の詩集を買いました。

 

 「だいじな本のみつけ方」・大崎梢

だいじな本のみつけ方 (光文社文庫)

だいじな本のみつけ方 (光文社文庫)

 

 「ポケットに物語を入れて」・角田光代

 

 「プロメテウス・トラップ」・福田和代著

 

プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA)

プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 「読まずに死ねない世界の名詩50編」・小沢章友著・表紙、挿絵・マツオヒロミ

読まずに死ねない世界の名詩50編 (じっぴコンパクト新書)

読まずに死ねない世界の名詩50編 (じっぴコンパクト新書)

 

 福田和代さんは初めて買いましたがサイバーパンクミステリ?系かな?好きなジャンルなので楽しみ。

 

この他にオンラインで注文していた「黒執事」(枢やな著)・「式の前日」(穂積著)が届きました。

 

 

 

式の前日 (フラワーコミックス)

式の前日 (フラワーコミックス)

 

 黒執事は再読です(笑)ひとまず安かった9巻までまとめ買い。・・・25巻まで出てるんでのんびり集めます(^_^;)自分がどこまで読んだのか覚えてませんが←

式の前日は穂積さん、ということで。こちらもヲタ恋同様、「このマンガがすごい」でランクインした人気マンガ。泣けるんですよ、これ・・・(ネットで試し読みで泣いた←)。

 

そんなこんなであいもかわらず本にまみれてますので、またチビチビ更新していければと思ってますので、お優しい方は見守ってていただけると幸いです。ダメダメ人間、社会復帰も踏ん張ります。

 

ではでは。

 

 

江崎すみ歌。

2017/03/21

1日、雨。友人と温泉でも、と予定を立てていたが悪天候も祟り、友人は連休明けの疲労等でダウン。さて、どうしたものかと午前中ゴロゴロし、雨だけど・・・と己を鼓舞し、約半年ぶりに美容室へ。前回に行った美容室と同じ場所へ。雨の平日の昼間なのに、なんだか店舗がバタバタしている。混んでもいるけど何だかピリピリしてる。担当スタイリスト(今回初の24歳のビール好きお姉ちゃん)に話を聞くと「水道管工事がミスをしたらしくシャワー台付近の空調から水が漏れてる」らしく1台シャワー台が使えなくなっていたらしい。美容室のシャワー台1台使用不可は大変だ。まして、客層はロングヘアの女性ばかり。こりゃ、時間がかかるか、と思ったけれどカット、カラーとしている間に客数が落ち着いてきたから、一安心。スタッフも少しラフになり、店長はおちゃらけ披露。久しぶりの美容室、一念発起しないといけないが、ボサボサの退色頭を綺麗にしてもらえて雨は降ってたが気持ち上向き。これで履歴書関係の写真も困らない(そこか)。

終えてから歩いてブックオフまで行く。家人がつい最近までプレイしていたゲーム、テイルズオブゼスティリアのノベライズが無いかと探したが、残念、売ってない。コミカライズはあるが、最近出たのかまだまだ値段が高いのでこちらもパス。

結局、北原尚彦氏のツイッターで見かけたホームズパロファンタジー漫画「倫敦影奇譚シャーロック・ホームズ」1〜3巻と、ちくま文庫から石田千「屋上がえり」、河出文庫から須賀敦子ユルスナールの靴」をそれぞれ108円ずつで拾う。
屋上がえり (ちくま文庫)

屋上がえり (ちくま文庫)

ユルスナールの靴 (河出文庫)

ユルスナールの靴 (河出文庫)

それで夕方。食べ損ねてた昼ごはんを軽くタリーズコーヒーで済ませ、丸善。本当は行くつもり無かったんです・・・でも雨の中ここまで来たし・・・モニョモニョ←

ここでブックオフで買うか悩み大して値段に差がないと思い新刊購入でシェイクスピアハムレット」(新潮文庫)を掴む。此処からなんだか妙なスイッチが入り真堂樹「帝都内省秘録 男爵の密偵」(朝日文庫)と長江俊和「出版禁止」(新潮文庫)が目に止まり手に取る。そして、買おうか買おうか、いや買うだろうと買ったのが奥野修司「魂でもいいから、そばにいて 3.11後の霊体験を聞く」(新潮社)。

ハムレット (新潮文庫)

ハムレット (新潮文庫)

男爵の密偵 帝都宮内省秘録 (朝日文庫)

男爵の密偵 帝都宮内省秘録 (朝日文庫)

出版禁止 (新潮文庫)

出版禁止 (新潮文庫)

魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─

魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─

と、まぁなんだかんだと購入し、さんざ歩き回ったせいですっかり夜に。倫敦影奇譚シャーロック・ホームズ1巻を読んで、奥野修司「魂でも〜」を読み出してみたら涙が滂沱のごとく溢れ、止まらなくなる。これは、一編一編、覚悟して読まなければ・・・。経験をした人間として、この出来事を引き継いでいかなければと、改めて人類という小さな存在として、自覚する。

久しぶりの外出で疲れたけれど、なんだか色々面白かった。有意義に過ごせたので明日はのんびり本棚整理でもしよう。

ではでは。


江崎 すみ歌。

2017/03/18

一日、何も出来ない日。うーん、つらい。ひたすら眠くて一体今日何時間起きていたんだろうか・・・

 

先日までの読了本が上げれてなかったので一挙放出。

3/13読了。久世光彦「一九三四年冬ー乱歩」(新潮文庫)。

3/15読了。中村明日美子ダブルミンツ」(EDGE COMIX)honto電子版。

3/16読了。三上延ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」 (メディアワークス文庫)。

3/17読了。蒼月海里「幻想古書店で珈琲を―心の小部屋の鍵」 (ハルキ文庫)。マツオヒロミ「百貨店ワルツ」(リュエルコミックス)。

 

「一九三四年冬ー乱歩」いやぁ、面白かったです。久世光彦は作家本業の方では無いですが丹念な江戸川乱歩論の研究の結果、この作品が出来たのでは、と思えるほど現実と虚構入り混じり、思わず頭がクラクラしてしまいました。中国人美青年と米国美女に翻弄され、作品執筆のスランプに悩み、宿に投宿しそこで一つの作品を描くたったわずか4日間の出来事が綴られつつも、久世乱歩(笑)の架空の小説まで読めてしまうという豪華ぶり。小説の中で小説を読むという不思議な体験は簡単にできることではない。乱歩文献としても大事にして良い作品だと感じた。現在は創元推理文庫所収版が一般書店で手に入ります。

 

一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)

一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)

 

 

ダブルミンツ」は何度目かの再読。【高校で巡り合う二人の「イチカワミツオ」。学生時代に交わした「主従関係」は大人になった時、再びその効力を発揮する。高校時代には無かった形で「主従関係」は継続するが、飼い主側だったミツオの過去を辿り、それは「主従関係」から解離し、別の形となっていく。】・・・一体何度買っては手放し、買って手放しを繰り返したんだろう・・・。こちらは内容的にBL要素が濃い漫画なので、今回は電子版で購入してみましたが・・・巻末のエピローグコミックが所収されておらずショック・・・あれが好きな人間には酷なので近いうち紙本で再購入します。「同級生」シリーズで一気に人気に火が付いた中村明日美子の「アングラ」世界にどっぷり浸れる世界の一冊。中村明日美子の作品の中では「Jの総て」(太田出版)、「ウツボラ」、そしてこの「ダブルミンツ」のようなトーンが好きで、実は「同級生」は可愛すぎてムズムズしてしまうのです・・・(なんか変な表現だ)。「ダブルミンツ」はまさかの実写映画化が決まりました。・・・正直あまり興味持てませんが。まだまだ中村明日美子の活躍が期待出来そうです。

 

ダブルミンツ (EDGE COMIX)

ダブルミンツ (EDGE COMIX)

 

 

 

新装版Jの総て1 (中村明日美子コレクション 4)
 

 

 

ウツボラ(1) (F×COMICS)

ウツボラ(1) (F×COMICS)

 

 「ビブリア古書堂の事件手帖」はシリーズ最終巻。全7巻、本当に楽しませていただきました。有終の美のような題材・シェイクスピアとファースト・フォリオについては篠川親子の市場競りシーンが圧巻。参考文献がとてつもない量で、それを読み込み、作品に惜しむことなく取り込める、三上延という作家に拍手を送りたいです。

 

 「幻想古書店で珈琲を」はシリーズ第四段。「ジキル博士とハイド氏」、「水の精(ウンディーネ)」と、相変わらず不朽の名作を題材にしたストーリーが二篇。そして間にT(テーブル)RPGというゲームを題材にした時空の歪みに迷い込んだ司とコバルトの冒険譚。これが可笑しくて大笑いしてしまいました。蒼月海里の諺の捩りが本当に面白い。若い子が間違えてる方を覚えなければいいですが(笑)ストーリー終盤は、どうやらエンディングに向かっている様子。司、亜門、コバルトという三人の本当の「幸せ」は誰によって、齎されるのか。次巻も楽しみです。

 

 

 「百貨店ワルツ」はマツオヒロミ初の商業誌。実業之日本社が同人誌として展開していたイラストレーター・マツオヒロミの作品をまとめ、作品にしたもの。全編が二十世紀初頭(大正〜昭和初年)にかけてをイメージし、描かれた架空の百貨店「三紅百貨店」の館内や商品、型録(カタログ)、ポスターなどで、まるで実際にあった過去の百貨店の歴史の編纂を見ているようでとても素敵。既に15刷だったので画集としては結構売れている様子。画集の他にも短編漫画も収録されており、それがまた可愛く、美しく、優雅。典雅とはこういう時に使う言葉なのだろうか。もう一回り大きな画集もあったので次回、購入を検討してみたい。飾れる場所があるなら、是非ともレイアウトの一つに入れたいくらい、素敵な作品です。

 

百貨店ワルツ (リュエルコミックス)

百貨店ワルツ (リュエルコミックス)

 

 

だいぶ、長くなってしまいましたが生存報告と合わせ、読了本のご紹介でした。買った本のご報告はまた、後日。花粉症が早く落ち着いて欲しい、そんな主でした。ではでは。

 

 

江崎 すみ歌。

 

2017/03/16

なんだかここ何日か、睡眠導入剤を飲んでも妙な夢を見る。嫌な気持ちのものもあれば「なんだって今更?」と思うような人間が現れる理解不能な夢。日付的には昨日、昼間貧血で寝込んでいたら何故か初めて就職したお店の副店長やその他お世話になった人、はたまた全く知らない人まで出てきた。そこの、店長は出てこなかったけど何故か起業家の家入一真さんが出てきた…なんで、と思ったら当時の店長と今の家入一真さんがよく、似ている(笑)店長のことは大して覚えてないけど家入一真さんがお客で来て副店長が応対してる風景は、たった半年しかいなかったお店だったのに懐かしく思った。ただ、副店長以外ピンとくる人がいなかったけど(笑)

 

相変わらず体調不調。貧血と元々の血中酸素濃度の濃さ(要するに血液が薄い)のせいで身体は頑丈そうに肥えてるのにヨレヨレフラフラ。三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖」最終巻を手をつけだすも読み出せば読めるのに結局一章でギブアップ。情けない。今日はもう少し、元気になってたらいいな。 

 

 一章だけしか読めてませんが相変わらず抜群の面白さ。「人肉質入裁判」って昔の人はなんだかオカルトなタイトルつけますねぇ。シェイクスピアの「ヴェニスの商人」のことです。さて、太宰治「晩年」とこの二冊の他に、どんな本が運命を握ってるのか。朝が待ち遠しいです。

では、一度おやすみなさい。

 

晩年 (新潮文庫)

晩年 (新潮文庫)

 

 

 

ヴェニスの商人 (新潮文庫)

ヴェニスの商人 (新潮文庫)

 

 

 

江崎 すみ歌。

2017/03/14

一日雨。体調は悪いわで何も出来ない。職安予定でしたが、結局駅のところであまりにも頭が働かない状況にくたびれ、行くだけ迷惑と判断し、キャンセルする。それでも本屋だけは寄ってどうしても買いたかった新刊だけ買ってカフェで休憩して帰宅。頭も体も痛くて、鎮痛剤やら吐き気止めやら飲んでるもんだから余計に頭がぼんやり。頼んでいた本が届く予定だったのでむりやり起きてましたが届いて夕飯も食べたので少し、眠ります。


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頼んでた本が多くて2日でこんな山になってしまいました(笑)

母の誕生日だったので、朝に電話出来たし、無事誕生日プレゼントも届いたようなので安心しました。

改めて、おめでとうとありがとうの気持ちです。

購入した本諸々については明日にでも記事書こうと思います。

 

ではでは。

 

 

江崎 すみ歌。

2017/03/13

朝、嫌な夢で目を覚ます。腹違いの妹たちが何故か自分の実家に来るという、想像するだけで嫌悪するような夢。最悪の目覚め。頭もぼんやり。家人を送り出してから少しボーッとして、己を奮い立たせて出かける。風が強い。夕方前から雨予報。早めに帰宅しよう。またまたショッピングモール。今日は紀伊國屋書店が目的。新刊と気になってた本を買う。

 

本の雑誌4月号406号

 

本の雑誌406号2017年4月号

本の雑誌406号2017年4月号

 

 買いました。楽しみ。図書券3万円企画は有栖川さん。うふふ。

葉真中顕「絶叫」(光文社文庫)

 

絶叫 (光文社文庫)

絶叫 (光文社文庫)

 

 これとコクーンがとても気になってたんですが、絶叫がひとまず文庫化したので購入。

マンジット・クマール著・青木薫訳「量子革命」(新潮文庫

 

量子革命: アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突 (新潮文庫)

量子革命: アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突 (新潮文庫)

 

 成毛眞に唆された感じですが、名著の割に読んでる人少なそうなのはこの分厚さのせいかしら(笑)

小沢信男「ぼくの東京全集」(ちくま文庫

 

ぼくの東京全集 (ちくま文庫)

ぼくの東京全集 (ちくま文庫)

 

 こちらは愛すべき岡崎武志さんおすすめのちくま新刊。ちゃんと、古本についての記述があるんですよね。東京の歴史についてかなり網羅してるようなので勉強にもなりそうです。

山本弘「BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上」(創元SF文庫)

 

 ずっと気になってた作品。ひとまず上巻を購入。

里見蘭「古書カフェすみれ屋と悩める書店員」(だいわ文庫)

 

古書カフェすみれ屋と悩める書店員 (だいわ文庫 I 317-2)

古書カフェすみれ屋と悩める書店員 (だいわ文庫 I 317-2)

 

 一作目の「本のソムリエ」未読なんですが、この手は本当にタイトルで買ってしまいます・・・(^_^;)ビブリオもの弱い・・・。

 

こんなことを書きつつ軽くブランチしたので少し本を読んだら雨に降られる前に帰宅します。

明日は朝からお出かけ。明日も蒼月海里とブコウスキーの新刊は買う予定ですが、多分ほとんど本読んでる時間ないだろうなぁ・・・。

 

 

江崎 すみ歌。

2017/03/12

ホルモンバランスが崩れてるのか眠い一日。本もほとんど読めずな二日間を過ごしている。昨日はショッピングモールにて就活用のスーツを購入。家人がホワイトデーとして買ってくれた。収入が無い身として有り難い。スーツ上下にトレンチコート買って一万ちょいで済むこのご時世は少し、ありがたい。(そうそう着るものでもないはずなので)

 

さてさて本についてブログを始めた(つもり)なので本のこと。この何日かで読んだ本と読んでいる本をご紹介。

読了本としては「日焼け読書の旅かばん」:椎名誠著:本の雑誌社

 

日焼け読書の旅かばん

日焼け読書の旅かばん

 

 東京の古本いちか何かで購入。300円だった。本の雑誌社の本は部数が割りと少ないのでよくぞ買ってた自分。と、当時ロクに古本知識も無かったはずの自分を褒める。多分一年くらい前に買ったものだ。椎名誠はこれまでに「寝ころび読書の旅に出た」(ちくま文庫)と「本の雑誌血風録」(朝日文庫)を読んでおり、彼の読書エッセイが好きでこちらもとても楽しませていただいた。

 

寝ころび読書の旅に出た (ちくま文庫)

寝ころび読書の旅に出た (ちくま文庫)

 

 

 

本の雑誌血風録 (朝日文庫)

本の雑誌血風録 (朝日文庫)

 

 

 

 

 元々テレビに出ていたのを見ていたのか、このモノカキ・シーナマコトは随分前から知っていたがそもそも何者なのかはわからずにこれまで暮らしてきていたら本の雑誌に出会った。これ、この人が創刊したんだなぁと気づき、本の雑誌から派生した本に纏わるエッセイ本に目をつけた。SF好き・昭和軽薄体と呼ばれる独特の文体で一躍ときの人になったのは「さらば国分寺書店のオババ」。

 

さらば国分寺書店のオババ (新潮文庫)

さらば国分寺書店のオババ (新潮文庫)

 

 こちらは持ってるけどまだ未読なので語れないけれど、目黒考二と共に創刊した「本の紹介」一本の「目黒ジャーナル」から進化した「本の雑誌」を創り上げた人なだけあり、忙しいのにとにかくよく、本を読んで旅に出て、酒を飲んで、仕事しての激務を熟してきた椎名誠の一部を垣間見れるエッセイは彼の日常を見つめる脳内が文字化されていて楽しい。目黒曰く、彼は読者が思ってる野蛮でやかましい人間ではなく(文章的にそう捉えられがち)極めて物静かに、繊細に物事を見つめている、と本の雑誌血風録の解説でつぶやいていた。事実、SF・私小説作家としても活動しており、「SFが読みたい」などの雑誌でも再読を薦められる作家として再度、注目を浴びているようだ。今後も、椎名誠については折を見て読んでいきたい。

 

本の雑誌406号2017年4月号

本の雑誌406号2017年4月号

 

 今月号は発売したんですな。買いに行かなきゃ(唯一の定期購読雑誌)。

 

 

次も「本」をおすすめする一冊。椎名誠とは毛色の違う理系ノンフィクション本を愛する成毛眞「もっと面白い本」(岩波新書)。

 

もっと面白い本 (岩波新書)

もっと面白い本 (岩波新書)

 

 こちらは前作「面白い本」(岩波新書)の続編。

 

面白い本 (岩波新書)

面白い本 (岩波新書)

 

 成毛眞は元・日本マイクロソフト社CEO。現在ノンフィクションブック書評サイトHONZの取締をしている。その他著書もかなり売れてる実業家の中でもかなり人気と知名度がある人。

成毛眞を知ったのは「本は10冊同時に読め!」(知的生きかた文庫)というなかなか読書論として攻めた体制の本を見つけた時だった。

 

 「本を読まない人はサルである」に笑って買ったら面白かった一冊。こちらと「面白い本」はほぼ同じタイミングで読み、読書のススメ方でこんな過激なやり方して、それを受け入れさせられるのもこの人の根っからの商売人気質のおかげなんだろうなぁとつくづく思った。

「もっと面白い本」では作者あとがきに「前作の読者で紹介した本全てを買った人がいた」とあるからもはや「成毛教」でも出来上がりそうな勢い。いやはや凄いです。

でも、読んでいて実際「読みたい」と思ってしまう、思わされてしまう文体がそこにあるのだから全て買う猛者が出てくるのはまぁ、納得出来てしまう、カラ凄い。ジャンルもノンフィクションというカテゴライズだけはそのままだが、教養系から雑学系、理系、数学、地図、歴史、人物、医学とまぁほぼ、なんでもあり。今回は全集やら辞書まで載ってしまうもんだから、総て揃えたらかなりの金額…(笑)猛者たちはどうしたもんだろう。その後が気になります。

 

本屋さんのアンソロジーから、このくらいしか読めてないので現在お手つきの本をご紹介。

岸本佐知子「ねにもつタイプ」(ちくま文庫

 

ねにもつタイプ (ちくま文庫)

ねにもつタイプ (ちくま文庫)

 

 久世光彦「一九三四年冬ー乱歩」(新潮文庫

 

一九三四年冬―乱歩(新潮文庫)

一九三四年冬―乱歩(新潮文庫)

 

 遠藤周作「作家の日記1950・6〜1952・8」(福武文庫)

 

 こちら3冊全て古本屋で100円で購入したもの。己が大してこれまで、読んで来なかったので100円本が宝になるケースはかなり高いです。こちら、3冊はぼちぼち読み終えそうかな。後はサリンジャー村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(白水社

 

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

 

 と、野崎孝訳の「ライ麦畑でつかまえて」(白水Uブックス

 

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

 

 を読み比べしようとかまぁもう、頭の中で自分の蔵書と日々格闘です(笑)

 

ちと、長めになってしまいましたが近況と本について、書けたので自己満足で締めます。明日は恐らく新刊書店に行くと思います。火曜日は職安に、ほぼ一日拘束されそうなので本とパソコン持っていこうかな。また、古本を注文したので火曜日、水曜日辺りに受け取れるかと思うのでまた、ご紹介しますね。

 

ではでは。

 

 

江崎 すみ歌。